久しぶりに営業案内以外でBlog更新です。
アクシーズクインの新作アパレルの中で、売れる売れないは別として今季もっとも"凌"らしい製品としてお薦めしたい“フッタリヤンダリ”と"ハヲリモノ octa"が入荷しています。
フッタリヤンダリは、多分ブランドとしてこんな製品を作れるところは世界中で他にないだろうというレインウェア(完全防水ではない)。
ハオリモノocta は、ここ最近アクティブインサレーションの中綿として注目を集める素材octaを表地裏地をつけずにダイレクトで使用したカーディガン。
店主はこの春においてOctaをダイレクトで使用した製品を他に知りません。
どちらもインディーズブランドを自称する”凌”だからこそできる攻めた製品なのです。
レインウェアなのにフードがなく、裾にドローコードもないばかりか前後がガバガバに開くというユニークな製品。
とにかく蒸れを軽減し、多少雨に濡れる部分があっても、汗で全身ぐっしょりになるよりはるかにマシという考え方です。
パックを背負ったまま被れば簡易ポンチョとして使えるように背中側の着丈が長くなっています。
頭はレインハットもしくは傘で。
襟がかなり高くなっているので、襟を閉めた状態でレインハットを被っていれば、まず襟から雨が侵入することはないでしょう。
生地は薄手のPertex Shield 2.5レイヤー。
重量は171gと軽量ですが、こういった仕様ですし当然森林限界内での使用を想定した製品です。
同じ生地を使用した製品に同じく"凌"のベストセラー"アメノヒ2.5"がありますが、"フッタリヤンダリ"は、アメノヒをよりアクティブな方向へ進化させた製品のように感じます。
ご覧の通り両サイドは裾から二の腕の内側まで開くようになっています。
前後の合わせはバックパックを背負った時点である程度重ね合わせることができ、パックにウエストベルトがあれば、それを留めて背負う事で、ある程度固定できます。それでも汗をかきやすい脇下ラインは常に開放状態を維持。
ポンチョのようにパックを背負った状態での着用ではさすがに結構な隙間が開きます。
状況に応じて細引きやゴムなどでつなぎ、強風時など煽られたり開き過ぎないようにできるように、サイドにループがつけられています。
身長162cmの店主がMサイズを着用。
ほとんどの凌製品はSサイズを着ておりますが、多少ゆとりがあった方が何かと使いやすいかなとMを選択しました。
腰から下には”ツユハラヒ”を合わせるのがベスト。
ツユハラヒの下は”クナイ”で、のはずが付けるのを忘れてました。
実際に雨なら装着すべきです。
ウエストベルトなしのバックパック(約25L)を背負った状態。
かなり隙間があるので、風の通りもよく、物理的な換気が常に行われています。
メンブレンの透湿性に頼ることがなく、蒸れ感を大きく減少できます。
バックパック(約25L)を背負った状態で着用。
実際にはこの着方が多くなりそうな気がします。
サイドは大きく開くため、バックパックが濡れないということはありませんが、レインカバーをしてもハーネスの付け根からの浸水は防げないですし、上からの浸水を防げる方がパックの重量増は防げます。
風にあおられるのが気になる場合は、各自細引き等の用意が必要です。
”ツユハラヒ”を上から巻けば、防寒性はUP。
隙間から雨が入りますので、状況に応じてですね。
写真を撮り忘れましたが、フードがない事によって前後ろ逆で前を長くして着る事もできますし、袖から腕を抜いて半袖状態で使ったりと、状況や個人の好みに合わせバリエーションに富んだ着方ができます。
あれこれ工夫しながら使用する感覚はウェアというより道具を使いこなすような楽しさがありますね。
ハオリモノocta
アクティブインサレーションといえば、ウインドシェルのような表生地とセットになっているものが今もスタンダードではありますが、数年前よりPolartec Alphaを使用した製品で表裏の生地を伴わない製品もいくつかのブランドが提案しています。
このハオリモノoctaも同様に、中綿として開発された起毛素材octaを単独使用でカーディガンにした製品です。
表地裏地がない事で軽量化はもちろんですが、プロテクションを高めたい時は自分で上にウインドシェルなどを着れば良いですし、レイヤリングの選択肢が増えた事が大きなメリットでしょう。
フード付きの製品ともレイヤリングしやすいラウンドネックのカーディガン。
Octaは穴の空いた中空糸に、8本の突起を放射線状に配列したタコ足型断面のポリエステル繊維。
起毛部分が汗を吸い上げると共にデッドエアーを空間にためこみ遮熱します。
また、Octaは毛が抜けにくいのも特徴で、製品のヘタリを抑えるだけでなく、マイクロプラスチックの放出削減も期待できます。
127gと非常に軽量ですし、シノギングに限らず、夏のアルプスハイクからトレイルランまで、レイヤリングのお供に季節を問わず活躍してくれるでしょう。
この2つの製品は、先行して行わせて頂きました展示受注会におきましても、そこまでオーダーを頂いた製品ではないのですが、今季最も尖った製品でありながら、シノギングという枠に捕らわれずに、様々な山行スタイルでの使用も可能というユニークさを持っています。
店主は2つとも迷わず購入しました。
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どうぞよろしくお願いいたします。