2013年5月1日水曜日

飯能アルプス 西武沿線ハイキング

相方が4/20に行ったソロハイキングの記録を書いてくれたので、ご紹介いたします。



4/20(土)
西武沿線の山を登ろう、という店主の話を聞き、早速、奥多摩・秩父の本を購入。
紹介されていた「飯能アルプス」に行ってきました。
飯能アルプスとは、天覚山から伊豆ヶ岳へと稜線通しに続く山々の俗称だそうです。
今回歩いてきたのは、飯能アルプスの中央に位置する 前坂~スルギ~子の権現 のコースです。

元々あまり選ばれないコースらしいのですが、天気が悪かったこともあり人がほとんどいなく、分岐もたくさんあり、山歩きのトレーニングには最適でした。

・・・というのはよく言い過ぎで、とても迷いました。
駅~登山口は、5分のところ1時間かかり、
前坂~スルギは、コースタイムはそこそこですが、たまたま出会ったハイカーに助けてもらうこと2回。
歩いた時間は短いけど、大冒険な1日となりました。




9:16 西武鉄道吾野駅に到着



9:30 出発
本を片手にまずは登山口を目指す。
駅前を左に100m程歩き、右手の階段を下りて 


ホーム下のトンネルをくぐる。

「吾野湧水」という看板がやたら目につくも、特に立ち寄ることもなく先へ。
すぐに大きな墓地が見えます。
今日のゴールである「子の権現」と書かれた道標を頼りに民家の合間をぬって行きます。
このときすでにコースを間違えていることに気づくことなく。


地元の人達とすれ違いざまにあいさつをしたり、春の花が咲き乱れているのを眺めたりしながら、
ぷらぷらゆっくりと歩く感じを楽しんで先に進みます。




本の地図ではなく説明を読みながら登山口を探していたのが間違いで、
なんとなく様子がおかしいと思いはじめ、近くに立っていたハイキングマップの看板を確認。
やはりおかしい。
ようやくここで地図を開いてみると、どうやら吾野駅から子の権現への最短ルートを歩いてきてしまったみたい。
10秒くらい悩んだ末に、20分の道のりを引き返す。

おそらくここが登山口だろうと思うところに到着。

登り口 とかいてあるし、地図の方角的にも合っている。
しかし、5分ほど歩いてここも違っていたかもしれないと思い、再び戻る。

吾野駅方面に向かっていると、本に記載されている「大高山 天覚山」と書かれた看板を発見です。


なんと、序盤に無視した吾野湧水のところ。



すでに出発から1時間が経過。
吾野駅から前坂の分岐を目指すには、まず吾野湧水に向かってください。。。
湧水の正面に登山口が見えます。

10:30 吾野湧水で乾いたのどを潤し、気持ちを落ち着かせ再出発。



美しい新緑と、シンと静まり返った空間。


思わぬ急登に汗を拭いながら、25分ほどで前坂の分岐に到着。

整備されたゆるやかな道を行く。


10分ほどで「前方進入禁止」という立て札があると本に書いてあったのだが見つからず、
目印の赤色のテープをたよりに分岐を左へ下る。
しかし、後ろを歩いていたおじちゃんが別の道へ進んでいくのが見えた。
ここで迷ったら怖いなぁと急に不安になり、地図を確認していると
「ハイキングコースはそっちであってるよぉ。こっちは古い道だからぁ。」
と教えてくれた。
5分ほどで一旦車道に出た。


右手へ向かって5分ほど歩くと、採石場の看板が見え、足元に小さな道標を発見した。



再び登山道に戻り右手に小さな祠、
さらに少し行くとお地蔵さんがたたずんでいる。


視界が開けてきたと思ったら、杉から広葉樹林に変化し、
本当に美しい新緑やちょうど見ごろのつつじに迎え入れられる。


右手には奥武蔵の山々を望む。

ほどなく、板屋の頭 に到着。小さな三角点が立つ。


これまでの道もかなりアップダウンを繰り返してきたが、ここから先もさらに傾斜のある短いアップダウンが続く。
それよりも不安だったのが、分岐の多さ。
単に巻き道になっている分岐もあるが、どこかに続いていそうな分岐もある。

この日は朝から大迷走したので、いつも以上に慎重に、
少ない踏み跡や、目印のテープや手作りの道標を確認しながら進む。



よくよく見ると、これは「通行禁止」ということ?というような木の柵が作られている。


  
ちゃんと正しい道を選んできたかドキドキしながら歩いていると、正面からおばちゃんが登ってきた。
うれしくなって、思わず「子の権現からみえましたか?」と尋ねると、
「そうよぉ。今日は道に石や木を置いてくれているからわかりやすくなってるわよ」と教えてくれた。

先に通った人や地元の人が、行くべき道を示してくれているのだなと、
行く道を見渡せる3000m級の山行とは一味違った山のルールを知りました。

12:25 スルギ 到着

15分程で視界が開け、

上まで登ると、子の権現の駐車場に到着。


振り返れば奥武蔵の山々。


 程なく、参道に到着し、立派な木(樹齢およそ千年!)と2軒のみやげもの屋。 


12:50 子ノ権現天龍寺


門の先に見えるのは仁王像。
とても大きい!


本堂と桜。


全く知らずに来たけど、
子ノ権現は、足腰守護の神仏として信仰されているのだそう。
上の写真の左に見えるのは、「願掛けワラジ」。
二足のうち一方に願事を書いて掛け、もう一方は自宅にまつるのだそうです。
本堂手前の寺務所で購入できます。

願掛けはしませんでしたが、ワラジのお守りを購入。


腰痛と膝関節痛に負けず、今年もたくさん歩けますように。。。

巨大な鉄のワラジと下駄を通り過ぎて、



見晴らし台に行ってみました。


小雨ぱらつくこの日は何も見えませんでしたが、スカイツリーが見えるそうです。
しかも、スカイツリーと同じ高さに位置するそうです。 



 雨の粒が大きくなってきたので、持参したお昼を食べるのはあきらめて下山することにしました。
それでも、やっぱり空腹に耐えきれず、
バッチを買うついでに、蒸したてのおまんじゅうを購入。
みやげもの屋のおじちゃんと少し話して、「下山したらお風呂に入って帰ります」と言ったら
「今やってないよ。再開するのは7月頃だったかなぁ」と。
(帰宅してからHPを確認したが、正確な再開時期は分かりませんでした)

日帰り入浴が15時までと書いてあったので急いできたけけど、やってないなら仕方がない。
みやげもの屋でそばでも食べていこうかとも思ったけど、やっぱり雨が弱くなる感じではなかったので下山することに。
西吾野駅に下山する予定だったが、車道に降りてすぐこんな看板を発見。



左へ行けば40分で西吾野駅、右に行けば25分で浅見茶屋+50分で吾野駅。
体も冷えてきたし、早く帰るか、温かいうどんを食べるか、究極の選択。

結局、空腹に耐えられず、浅見茶屋へ向かうことにしました。

快適な道を軽快に下山し、




14:00 浅見茶屋 到着。
店内に入ると、「おつかれさまでしたぁ」と温かい笑顔で迎えてくれました。



雑誌やテレビにもよく取り上げられている有名店のようで、お店のおじちゃんが
「今度、テレビ東京のアド街に出るので、よろしくなぁ」
とお客さん全員に話しかけてくれました。

そういえば、子の権現にも、アド街のこと書いてあったな。
54日のアド街ック天国は、埼玉・飯能 らしいです。

とにもかくにも、温かいうどん!
お勧めの肉汁釜上げうどんを注文しました。



うどんは注文してから打つそうで、
びっくりするくらいつるつるっとしてのど越しがとってもなめらかで、しっかりとしたコシがある。
つけ汁の肉汁は、ダシやシイタケの味がきいていて、肉たっぷりなのにさっぱりとしている。
最高においしい一杯でした。
店内もどこか懐かしい雰囲気で、足の疲れを癒しながらゆっくり過ごさせていただきました。



15:10 お店を後にし、
30分ほど歩くと、見覚えのある景色。



朝、間違えたコースに出てきたようです。

あとは簡単♪
この日2回目の道を歩きます。
16:00 20分ほどで吾野駅に帰ってきました。

今回は、あいにくの天気で雨と寒さが身にしみる1日となってしまいましたが、
晴れていたらとても景色がよさそうなポイントも何か所かありました。
また人が少ないので、静かに歩きたい人にお勧めです。
アップダウンもかなりあるので、トレーニングにも良いかもしれません。
実際にトレランの練習をしている方もいらっしゃいました。

吾野駅は飯能から電車で約20分と都内からも近く、
また、登山口へは駅から徒歩でアプローチできるため、とてもアクセスがよいのが良かったです。


以上です。

ちなみに、この日はMONTANE W's Minimus Mountain Jacketをハイキングで初使用。
当然雨は防ぐし、何より軽く、フィット感も良いとのことです。